泡沫のユメ

どこからでも読める金太郎飴みたいな短編小説書いていきます

2016-12-06から1日間の記事一覧

鬼の荒療治

「ああ?何だって?聞こえねーよそんな小さい声じゃあ」 怒鳴るかのような声が辺りに響きわたった。地声が元々低くて大きい彼が声を張ると、空気は一瞬にして張り詰める。周囲の人が一斉にこちらを見いやるが、大事ではないとわかったのか再び各々話しはじめ…